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梅雨に眠れない方が知っておきたい、寝床内気候の基準

梅雨に眠れない方が知っておきたい寝床内気候の基準 - ねむねむはうすスリープマスターブログ
目次

梅雨になると眠れなくなる、あの感覚の正体

雨が続く夜って、なんとなく布団が重く感じませんか。

背中がじっとりする。寝返りのたびに、じんわりした湿り気がまとわりつく。「今日も眠れなかった…」と朝からため息、なんてこと、梅雨になると増えますよね。

実はこれ、気のせいではありません。素材メーカーの日本ゼオンが行った生活者調査では、8割以上の方が梅雨から夏にかけて「睡眠の質が落ちた」と感じているそうです。お店でも、この時期になると「なんか最近よく眠れなくて」というご相談が増えるんですよね。

しかも、一般的に人は一晩でコップ1〜2杯分(約200〜400ml)もの汗をかくと言われています。その水分が布団の中にこもったまま朝を迎えるとしたら…ちょっとゾッとしませんか。

じゃあ、なぜ梅雨になると眠れなくなるのか。その答え、意外と知られていない「布団の中の環境」にあるんです。

「寝室の湿度を下げた」だけでは眠れない理由

「梅雨の睡眠対策はもうやってるよ」という方もいらっしゃると思います。除湿器を置いている、エアコンの除湿モードを使っている、換気も心がけている——それ、間違いじゃないですし、とても良いことです。

ただ、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。

寝室の湿度と、布団の中の湿度は別物なんです。

たとえば寝室の湿度計が50%を指していても、布団の中はまったく別の世界。体温や呼吸、汗によって、布団の内側はじわじわと湿度が上がっていきます。寝室の空気をどれだけ整えても、布団そのものが湿気を逃がしにくい素材だったら、体のまわりはずっと蒸れたまま。

「で、それがなんで眠れない原因になるの?」という話ですよね。

人は眠りにつくとき、体の深部体温を下げる必要があります。体温が下がると、脳が「そろそろ休もう」と判断して眠気がやってくる。その体温を下げる方法のひとつが、汗の蒸発です。汗が蒸発するときに熱を奪って、体温が下がる。

ところが、まわりの湿度が高いと汗が蒸発しにくくなります。蒸発しないから、熱も逃げない。体温が下がらないから、なかなか寝付けない——この連鎖が、梅雨の夜の「眠れない」を作っているんです。

もうひとつ見逃せないのが、ダニの話。住まい情報メディア「@Living」の記事によると、梅雨から夏にかけてダニは春の約150倍にまで増えるという報告があります。湿度60%以上・気温25℃前後はダニにとって好条件で、布団の中はまさにその環境がそろいやすい。梅雨になると肌荒れや鼻炎、咳が気になるという方もいますが、こうした症状にはさまざまな要因がある中で、ダニアレルゲンもその一因として考えられています。

「寝室の湿度は管理できてる」と思っていても、布団の中はもっと蒸れているかもしれない。ここに目を向けることが、梅雨の睡眠対策のいちばん大事なポイントです。

寝床内気候を整えると、梅雨の睡眠が変わる

「寝床内気候」って聞いたことありますか?

これは、布団と体のあいだにできる温度・湿度の環境のこと。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、快眠に適した寝床内気候として温度33±1℃・湿度50±5%が目安とされています。

つまり、布団の中が33℃くらい・湿度50%くらいに保たれているとき、いちばんスムーズに眠りにつけて、深い睡眠を得やすいということ。

シンプルに言えば、暑すぎず・湿っぽすぎず・蒸れすぎず——体が「安心して休んでいいよ」と感じられる環境ですね。

梅雨にこの寝床内気候が崩れやすいのは、外の湿度が高いだけが原因じゃありません。布団の素材が湿気を逃がせるかどうか、敷き布団の下に空気が通っているかどうか、こうした要素が複合的に絡んでいます。

寝室全体の温湿度管理はもちろん大切。でもそれに加えて、「布団の中の環境」にも意識を向けることで、梅雨の睡眠は変えられる可能性があります。

素材で変わる、布団の中の湿度

寝床内気候に大きく影響するのが、寝具の素材です。

麻・コットン・ウールといった天然素材は、吸湿放湿性に優れている傾向があります。湿気を吸い込んで、外へ逃がす。このサイクルが回ることで、布団の中の湿度が上がりすぎにくくなる。

たとえばは吸湿速乾性が高く、梅雨から夏にかけて「これじゃないとダメ」という方もいるくらい。コットンは肌触りが柔らかくて汗をしっかり吸ってくれるので、直接肌に触れるシーツや肌掛けとの相性が良い。ウールは「夏に羊毛?」と意外に思われるかもしれませんが、薄手のウール素材は湿気を繊維の中に取り込みながらも蒸れにくい構造で、梅雨〜夏でも活躍するものがあります。

一方、ポリエステルなどの化繊素材は、吸湿放湿の力が限られているものが多いです。お手頃で手に入りやすいメリットはありますが、湿気をためやすい傾向があり、梅雨の蒸れ感につながりやすい。

「そういえば、今使っている寝具の素材って何だろう?」という方は、一度タグを見てみてください。シーツ、掛け布団カバー、敷き布団カバー——これらが化繊中心なら、素材を見直すだけで梅雨の寝心地が変わる可能性があります。

どの素材が合うかは、体質や寝室環境によって人それぞれ。お店でもスリープマスターとしてよく「私にはどれがいい?」とご質問をいただくんですが、実際に触って比べていただきながら、お一人おひとりに合う素材を一緒に探していくのがいちばんだと思っています。ここでは「素材が寝床内気候に直結している」ということだけ、覚えておいていただければ。

敷き布団の下にも注意

もうひとつ、意外と見落とされがちなのが敷き布団の下です。

フローリングに直接布団を敷いている方、けっこう多いですよね。この場合、体温で温まった空気が下に逃げられず、布団と床のあいだに湿気がたまりやすくなります。梅雨時期はとくに結露しやすく、朝めくってみたら布団の裏面がびしょっと湿っていた…なんてことも。

ここで役立つのが、除湿シートすのこです。

除湿シートは敷き布団の下に挟むだけで、湿気を吸い取ってくれます。天日干しで吸湿力が回復するので、繰り返し使えるタイプが多い。すのこはベッドフレーム代わりにもなりますし、布団と床のあいだに空気の層をつくれるのが大きい。

「掛け布団の素材は変えたけど、敷き側は何もしていない」という方もいらっしゃいます。上から下まで、空気の通り道をつくるイメージで整えると、寝床内気候はぐっと改善しやすくなりますよ。

今夜からできる、梅雨の寝室チェックリスト

ここまで少し難しい話が続いたので、シンプルにまとめますね。今夜からすぐ試せることをリストにしました。

梅雨の寝室チェックリスト

  1. シーツ・カバーの素材を確認する
    まずはタグを見て、素材を把握するところから。ポリエステル100%なら、麻やコットンへの切り替えを検討してみてください。
  2. 布団を壁から離して通気を確保する
    布団やベッドが壁にぴったりくっついていると、湿気の逃げ場がなくなります。壁から10〜15cm離すだけでも空気の流れが変わりますよ。
  3. 起きたらすぐに掛け布団をめくって湿気を逃がす
    朝起きたら、掛け布団を折り返してしばらく放置する習慣をつけてみてください。一晩分の湿気を逃がす、いちばん簡単な方法です。
  4. 除湿シートを敷き布団の下に入れる
    床と布団のあいだの湿気対策に。定期的に干して吸湿力を回復させるのを忘れずに。
  5. 寝室の換気を意識する(雨の日でも短時間)
    雨の日は窓を開けたくない気持ち、わかります。でも5〜10分でも換気するだけで、室内の湿気のこもり方がだいぶ変わります。雨が直接入らない方向の窓を選んで開けるのがおすすめです。

全部一度にやる必要はない。まず1つ試してみるだけで、今夜の眠りが少し違って感じられるかもしれません。

まとめ ── 梅雨の眠りは「布団の中」から変えられる

  • 梅雨時期は「寝室の湿度」だけでなく、「布団の中の湿度(寝床内気候)」にも目を向けることが重要
  • 理想の寝床内気候は温度33℃前後・湿度50%前後(厚生労働省 e-ヘルスネット)
  • 梅雨に適した素材(麻・コットン・ウールなど)を選ぶことで、寝床内の蒸れ感は変えられる可能性がある

もちろん、眠れない原因は人によってさまざまです。体調面で気になることがある場合は、医療機関へのご相談もおすすめします。

そのうえで、梅雨の眠れない夜には、エアコンや除湿器だけでなく「布団の中の環境」にも目を向けてみてください。素材・敷く環境・通気のしかたを少し見直すだけで、梅雨の寝心地は変えられると思っています。

ねむねむはうすでは、スリープマスターが素材選びから寝室環境の整え方まで、お一人おひとりに合わせてご相談を承っています。nishikawa提供の睡眠解析サービス『ねむりの相談所』では、眠りのデータをもとにしたアドバイスもお受けしていますので、気になる方はお気軽にお声がけください。

梅雨の時期に限らず、眠りに関することはいつでもご来店をお待ちしています。

▶︎ お店の詳細はこちら:ねむねむはうす公式サイト

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ねむねむはうすについて

ねむねむブログは『ねむねむはうす』のスリープマスターがお届けする快眠ブログです。


『ねむねむはうす』は滋賀県近江八幡市にある、自社工場を持つ創業明治6年の老舗ふとんメーカーです。nishikawaの専門チェーン寝具店として、スリープマスターが4名在籍しており、お客様一人ひとりの睡眠のお悩みに寄り添ったアドバイスと寝具選びをサポートしております。

スリープマスターのいるお店だけが開設できる、nishikawa提供の睡眠解析サービス『ねむりの相談所』も開設中。お客様に合った快適な眠りをご提案しております。

▼ スリープマスターとは

日本睡眠科学研究所が認定する民間資格です。睡眠・寝具の知識にとどまらず、脳科学や繊維の特性など、大学・研究機関の先生による多角的な講義を3日間受講し、認定試験に合格した者に与えられます。

当店では、布団のリフォーム(打ち直し・羽毛リフォーム)やオーダー枕、大谷選手愛用のAirをはじめ、快眠のための製品を幅広く取り扱っております。法人企業様向けの『健康経営 睡眠セミナー』もお受けしております。

睡眠に困ったら、ひとまず『ねむねむはうす』へ。

取扱ブランド:nishikawa・パラマウントベッド・京都金桝・ワコール・ワタセ

この記事は寝具専門店「ねむねむはうす」(滋賀県近江八幡市)が、一般的な睡眠環境に関する情報をもとに執筆しています。医療的な診断・治療を目的としたものではありません。

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