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寝るほど痩せやすくなる?睡眠とダイエットの意外な関係

夜、「もう食べるのはやめよう」と決めたはずなのに、気づいたらキッチンを開いている。そんな経験、ありませんか?

ダイエットを頑張っているのに、なぜか夜になると甘いものがやめられない。「昼は我慢できたのに、夜だけ崩れる」というパターンに悩んでいる方、じつはとても多いんです。

お店でも、「最近なんだか太りやすくなって……」というご相談をいただくことがよくあります。食事の内容が変わっていないのに、少しずつ体重が増えている。そういうお声が増えてきたな、と感じていたとき、じつは睡眠が関係しているかもしれないという話を聞いて、調べてみたんです。

今日は、眠りとダイエットの、意外と深いつながりについてお話ししたいと思います。

睡眠とダイエットの意外な関係 - ねむねむはうす スリープマスターブログ
目次

「頑張ってるのに食べすぎる」のは、意志の問題じゃないんです

夜中についお菓子に手が伸びてしまうのは、意志が弱いせいじゃないかもしれません。

睡眠が不足すると、体の中でホルモンバランスが変わります。具体的には、食欲を増やす方向にホルモンが動くんです。

ウィスコンシン睡眠コホート研究(2004年)という大規模な睡眠研究があります。この研究で、睡眠時間が短い人ほど、食欲を促進するホルモン「グレリン」の分泌量が約28%多く、逆に食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌量が約18%低い、ということが報告されています。

グレリンが増えて、レプチンが減る。つまり、「もっと食べたい」というサインが増え、「もう十分だよ」というブレーキが弱まるという状態が、眠れていないときの体で起きているんです。

わかりやすく例えると、アクセルを踏んでいるのにブレーキが効かない車で坂道を走っているような感じ、とでも言いましょうか。「やめよう」と思っていても、体がそれを許してくれない状態になっているんですよね。

しかも、眠りが足りていないとき、体は特に高糖質・高脂肪のものを欲しがるようになります。甘いもの、揚げもの、スナック菓子……。好んで食べたくなるものが、エネルギー密度の高い食品に偏る傾向があることも、複数の研究で報告されています。

お店でも「夜中に甘いものをどうしても食べてしまう」というお声を聞くたびに、「それ、もしかして睡眠が関係しているかもしれませんよ」とお伝えすることが増えました。

「我慢できない自分がいけない」って責めてきた方も多いと思うんですが、じつはそうじゃなかった。体のホルモンが、そう動かしていた。そう知るだけで、少し気持ちが楽になりませんか?

眠っているあいだに、体は何をしているのか

「ただ休んでいるだけじゃないの?」と思われるかもしれませんが、眠っているあいだも体はたくさんの仕事をしています。そのなかでも、ダイエットと関係が深い2つのことをご紹介します。

眠るだけで300kcal消費する、というのは本当の話

「何もしないのにカロリーが消費される」というのは少し不思議に聞こえますよね。でも、よく眠れているときの体は、眠りの中で一晩に約300kcalを消費していると一般的に言われています。

これ、どのくらいの量かというと、白いご飯なら約1.5杯分ウォーキングなら約40分分に相当します。眠っているだけで、それくらいのエネルギーを使っているんです。

ところが、眠りの質が低いと、この消費量が約100kcal前後にまで落ちるとも言われています。良い眠りと悪い眠りでは、1晩で約200kcalの差。これが毎日続くと、1ヶ月で約6,000kcal近くの差になります。脂肪約1kg分に相当する計算です。

※睡眠研究の中で目安として紹介されることのある数値です。体格・体質・睡眠の深さによって個人差があります。

食事を少し減らすより、眠りの質を上げることのほうが、ダイエットの効率という意味で大きな違いを生む場合もある。そう考えると、「もっと早く知りたかった」という気持ちになりませんか?

成長ホルモンは「最初の深い眠り」に集中して出る

「成長ホルモン」というと、子どもの背が伸びるときのものというイメージがあるかもしれません。でも大人の体でも、成長ホルモンはとても大事な働きをしています。

その主な役割が、脂肪の分解を促進することと、筋肉の修復・維持です。つまり、体の引き締めに欠かせないホルモンなんです。

この成長ホルモン、眠りについてからまず訪れる「最初の深いノンレム睡眠(入眠後約90分)」に集中して分泌されることがわかっています。眠りが浅かったり、途中で目が覚めてしまったりすると、分泌量が約3分の1程度にまで減ってしまうとも言われています。

「最初の90分をいかに深く眠れるか」が、眠りの質を決める大きなポイントなんですよね。

日本人が太りやすくなっている、構造的な理由

OECD(経済協力開発機構)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は33カ国中最下位水準にあたる7時間22分という数値が出ています。アメリカと比べると、約1時間半も短い計算です。

そしてコロンビア大学(2005年)の研究では、1日の睡眠時間が4時間以下の人は、7〜9時間眠れている人と比べて肥満リスクが73%高いという報告があります。さらに6時間でも27%高い、という結果が出ています。

「最近太りやすくなった」と感じていても、それは食べすぎのせいだけじゃないかもしれない。日本人の睡眠環境そのものが、体重に影響しやすい状況になっているとも言えます。これは個人の問題じゃなく、社会全体の構造的な問題でもあるんですよね。

今夜から試せる5つのこと

難しいことじゃなくて、今夜から始められることから。まずはここから試してみてください。

チェックリスト

寝る90分前に入浴を済ませる
浴槽にしっかり浸かることで、一時的に上がった深部体温がゆっくり下がっていくタイミングで眠気が来やすくなります。シャワーだけの方は、ぜひ試してみてください。

寝室のスマホを別の部屋に置く
スマホの画面から出るブルーライトが眠気を引き起こすメラトニンの分泌を妨げる、という話は聞いたことがある方も多いと思います。「なんとなく見てしまう」という習慣ごと断ち切るために、物理的に部屋の外に出してしまうのも、有効な方法のひとつです。

起床・就寝の時間を週7日そろえる
「平日と休日で2時間以上ずれている」という方は要注意。体内時計のリズムが乱れると、眠りの質が下がりやすくなります。週末だけでも少し早起きする、という意識から始めてみてください。

寝具の状態を確認してみる
マットレスのへたりや、枕の高さ、掛け布団の汚れ。長年同じものを使っていませんか?寝具の状態が眠りの質に直結することがあります。

寝室の温度と湿度を整える
一般的に室温26〜28℃、湿度50%前後が眠りやすい環境と言われています。目標は、布団の中の温度が33℃±1℃、湿度50±5%(これを「寝床内気候」といいます)を保つこと。日本睡眠科学研究所でも、この環境が快適な睡眠に関係すると報告されています。

「眠れている」と「よく眠れている」は、別物です

「毎日ちゃんと寝ていますよ」とおっしゃるお客様でも、詳しくお話を聞いてみると、「夜中に何度か目が覚める」「朝起きたときに体が重い」という方が少なくありません。

眠れていることと、よく眠れていることは、じつは別の話なんです。

そこで少し見直してほしいのが、寝具の状態です。

たとえば、マットレスのへたり。長年使ったマットレスは、見た目には変わっていなくても、支えるべき部分が沈んで寝姿勢が崩れていることがあります。寝姿勢が悪いと体に余計な緊張が生まれ、眠りが浅くなる原因になります。

枕の高さも大切です。高さが合っていない枕を使い続けると、首や肩に負担がかかり、中途覚醒につながることがあります。スリープマスターの資格を持つ私たちスタッフも、枕の相談をいただくことが実はとても多くて。「ずっとこれを使ってたけど、替えたら寝つきがよくなった」というお声をいただくこともあります。

掛け布団の素材も、意外と影響が大きいんです。天然繊維(綿・羽毛など)は吸湿・放湿に優れていて、寝ているあいだの蒸れを抑えてくれます。化繊素材の中にも優れたものはありますが、素材によっては寝床内の湿度が上がりやすくなることも。先ほどの「寝床内気候」を整えるうえで、掛け布団の素材選びはけっこう大事なポイントなんですよ。

「何年も同じ寝具を使っているけど、そんなに変わるの?」と思っている方、ぜひ一度、今の寝具の状態を確認してみてください。「眠れていない」のではなく、「もっとよく眠れる環境になっていない」というケースは、けっこうあるんです。

もし気になることがあれば、お気軽にご相談ください。あなたの眠りに合った選び方を一緒に考えます。

まとめ ── 睡眠を整えることが、ダイエットの土台になる

食事制限だけで頑張ってきた方も、なぜか痩せにくくなったと感じている方も、ぜひ「眠り」の部分を見直してみてください。

まとめ

  • 睡眠不足は食欲ホルモン(グレリン・レプチン)を乱し、食べすぎを引き起こしやすくなる
  • 眠りの質が高いほど、睡眠中の消費カロリーが増える(質の高低で最大約200kcal/晩の差)
  • 入眠後「最初の90分」の深い眠りが、脂肪分解に関わる成長ホルモン分泌の鍵を握る
  • 寝具の状態(マットレス・枕・掛け布団)が眠りの質に直結している

ダイエットというと、どうしても「食べるものを変える」「運動を増やす」に目が向きがちです。でも、眠りを整えることで、食欲ホルモンが落ち着き、体の修復がスムーズになり、消費カロリーも底上げされる。睡眠は、ダイエットの土台になるものだと思っています。

ねむねむはうすでは、眠りの質を高めるための寝具選びについて、お一人おひとりに合わせてご相談を承っています。マットレスの買い替えに限らず、枕の高さ調整や掛け布団の見直しなど、ちょっとしたことでもお気軽にご来店ください。「うちの寝具、そろそろ替えどきかな」という漠然とした疑問でも、大歓迎です。

ねむねむはうす(滋賀県近江八幡市)は、眠りの専門スタッフが常駐する「ねむりの相談所」です。店頭でのご相談はもちろん、お問い合わせフォームからでもお気軽にどうぞ。

SLEEP MASTER BLOG

ねむねむはうすについて

ねむねむブログは『ねむねむはうす』のスリープマスターがお届けする快眠ブログです。


『ねむねむはうす』は滋賀県近江八幡市にある、自社工場を持つ創業明治6年の老舗ふとんメーカーです。nishikawaの専門チェーン寝具店として、スリープマスターが4名在籍しており、お客様一人ひとりの睡眠のお悩みに寄り添ったアドバイスと寝具選びをサポートしております。

スリープマスターのいるお店だけが開設できる、nishikawa提供の睡眠解析サービス『ねむりの相談所』も開設中。お客様に合った快適な眠りをご提案しております。

▼ スリープマスターとは

日本睡眠科学研究所が認定する民間資格です。睡眠・寝具の知識にとどまらず、脳科学や繊維の特性など、大学・研究機関の先生による多角的な講義を3日間受講し、認定試験に合格した者に与えられます。

当店では、布団のリフォーム(打ち直し・羽毛リフォーム)やオーダー枕、大谷選手愛用のAirをはじめ、快眠のための製品を幅広く取り扱っております。法人企業様向けの『健康経営 睡眠セミナー』もお受けしております。

睡眠に困ったら、ひとまず『ねむねむはうす』へ。

取扱ブランド:nishikawa・パラマウントベッド・京都金桝・ワコール・ワタセ

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